2020年10月3日

コロナ流行下の私の日常

夏目 剛 S44商学部卒
「亭主元気で留守が良い」とばかり月の内20日以上、会合や催事、趣味や同窓会の例会、誘われるままに二つ返事で参加した学校時代や職場の仲間との飲み会に出かけていた私だったが、コロナで騒がしくなった2月頃から、更に外出自粛要請が発令されてからは、ぱったりと外出は無くなってしまった。

中学の友人の見舞いに、道中感染して彼にうつしてはと、こわごわ神戸・三宮まで出かけたのが3月8日で最後。彼は7月29日に帰らぬ人となってしまった。コロナ禍の中、見舞いもままならなかったのがとても残念。やむを得ないとは言え、一抹の悔いを残すことになってしまった。

巣籠り生活の中、今趣味の蘭栽培に没頭し、朝昼晩と彼らの世話を焼いている。とりわけこの夏の猛暑の時期には毎朝の水やりと肥料の加減、強すぎる太陽光の遮光、夕方の霧吹き、さらに夜間の送風機での冷却など、目が離せなかった。その甲斐あってか、彼らは葉も大きく伸びてとても元気。コロナのせいで1日に何度も彼らと対話できるのは幸い。昨年の今頃は1か月間、欧州・ライン川サイクリングに出かけ、そのため花芽のできる大切な時期の世話がおろそかになってしまった。昨年の3月にはわが家の胡蝶蘭は1花茎に14の大輪の白やピンクの花をつけたのに、今年はそのせいか10と寂しい限りだった。
人は裏切ることもあるけれど、植物、特に蘭は手間をかければかけるほど正直に報いてくれる。さて彼らは来年3月にはどの様に答えてくれるのだろうか?

今春、開花中の我が家の胡蝶蘭
今年は1花茎に10の花で寂しい結果に(7分咲き) 小輪の胡蝶蘭はまずまずの成績だが
 
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