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2020年10月9日
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予期せぬ日常に |
亀尾実恵子 S44年文学部卒 |
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「パンデミック」については以前何かの折に知る機会がありましたが、それが現実のものとなってしまいました。
この数ヶ月はこれまでの日常を覆す日々となり、不安を抱えつつため息をつきながら過ごしました。
それまで享受していたものの殆どを諦めざるを得ませんでした。
外に行けない状況で、これまで後回しにしていた雑事を片付けることやDVDに録り溜めた映画を見る、積んでおいた本を読むetc.と、こんな時だからこそ出来る事がいろいろありましたが、目下私は2年前に友人に誘われて始めた短歌を楽しもうと考えています。
教室の先輩方の作品に刺激をもらいながらも道のりはまだまだ遠く、生みの苦しみに四苦八苦しますが、いつか自分の胸にすとんと落ちる歌がいくつか詠めたらいいなと思っています。
コロナ禍のもと秋から冬へと季節が移ってゆきますが、短歌はいつどこにいてもペンと紙があればすぐに出来ます。俳句と違って季語は要りませんし、とても自由です。自粛して冬籠りする日常のささやかな楽しみとなってくれそうな気がしています。
それにしても今は一日も早く元の日常を取り戻す日が来ることを願うばかりです。
最後に最近詠んだ歌、不出来ですが読んでいただければ幸いです。
「自粛の中届いた二十世紀梨したたる果汁手首をつたう」
(梨を剥いた時の様子を詠みました。)
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以上
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