故 前内宏文氏の想い出 |
S 36年法学部卒 森本登
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高槻警察官友の会
この会の発会式は1997年10月8日、高槻警察署の会議室で行われました。出席者は約50名ぐらいでした。
冒頭、前内氏は「高槻市民が安心して住める街にするには警察の力が必要だ。しかしただ単に頼るのではなく、警察を市民の身近な存在としてもっと知らねばならない。その上で警察に協力すべきものは協力しなければならない。」という趣旨の挨拶を述べられました。
署長からは「皆様から頂いたお言葉を真摯に受け止め、我々一同努力して参ります。」とのお言葉を頂きました。
次に懇談会に入り会員は10名が一つのテーブルに着き、その中に高槻署の幹部が1名つき会員の質問に答える。幹部からの要望や表に出ない警察の事情等も話しして下さり、とても有意義な会合でありました。
会長には前内宏文氏が就任され、総会は年1回、会費は年会費個人1万円、企業会員は3万?だったと思います。
槻(けやき)賢人会
この会を発足し副会長を務められていた前内様から、高槻市と姉妹都市にあたる福井県三方町に表敬訪問に行くので賢人会のメンバーではないが、関学同窓会高槻支部の幹事であれば参加させてあげるとのお誘いで、約10名ぐらいが参加させて貰いました
行く道中からバスの中でビールが出て楽しいバス旅行をさせて貰いました、夜の宴会には三方町の町長が挨拶に来られていました。
翌朝の朝食はホテルが作ってくれた箱入りの弁当を遊覧船に積込、ビール付きで三方五湖を船で1時間程遊覧しながらの贅沢な朝食でした。
その後、観光して高槻に帰る旅でした。
これひとえに前内様が関学同窓を労わって下さった粋な計らいと心より感謝いたしました。
前内家の新年会
正月二日が前内様の誕生日であり、酒の好きな人13〜15名ぐらいを招待して下さり新年&誕生日を祝いました。
料理は前内家自慢の家庭料理、中でもお薦めは「暮れに福井より大きな鰤が届いた、これを千鶴子が一人でさばいたものだ」と振舞ってくださいまた。鰤の刺身はよく食べるが鰤ってこんないおいしいもんか、とその時つくづく思った一品でした。それにしてもあの大きな鰤を一人で裁くなんて千鶴子様は料理人としても相当な方だと思いました。
酒は清鶴酒造、国乃長を初め、貰い物だと言う有名な酒。名は知らないが飲んで見ると実に美味しいお酒をわんさか出してくださいました。
送り火付きのゴルフコンペ
前内様の、京都の五山の送り火がある日に「支部コンペを開催して、送り火を見ないか」とのご提案で、やりましょうということになりました。そのためにゴルフのスタート時間を最後にしてもらい、上がってから風呂に入り食事を始めればいい時間になるとのこと。
運よく食事をしている時に双眼鏡で見れば、はっきりと大の字、妙の字が見えて楽しいコンペになりました。当時はまだ飲酒運転も厳しくない、古き良き時代でした。
屋久島へのクルーズ
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パシフィックビーナス号の雄姿 |
日本の誇る3大客船の一つであるパシフイックビーナス号(約27,000トン)による屋久島クルーズ二泊三日に前内様をはじめ7夫婦を案内したことがありました。
客船だけにいろいろな行事があり、体操だ、ダンスだ、映画等ありましたが前内様は「一度船旅でじっくり飲みたかった」と言い、高級ウヰスキー2種類を持参して前内さんのキャビンで一日目の昼食後に石原氏と3人で飲みました。前内様は上機嫌で色々な話を楽しそうにしておられました。
夕食も14人がかたまり、石原様が夕食の酒は俺が持つと言われ、皆さん笑い声が絶えないほど喋りまくっていました。
翌日の屋久島のトレイルは急な坂もありましたが、皆さん元気に有名な屋久杉など見学しました。三日目の下船前、前内様から「こんなところに連れてきてくれてありがとう。楽しかったよ」との言葉を頂きまして、こちらの方こそ楽しみと喜びを感じました。
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パシフィックビーナスの船上、
右から3人目、故前内氏 |
屋久島のまばゆい浜辺で |
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バンクーバー旅行
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バンクーバー、エリザベス公園で 前列右から4番目が故前内氏 |
2005年10月18日。私の娘がバンクーバー在住なので、しばしば行っていましたが、石原様が「一度家内と二人バンクーバーに連れて行ってくれ」とのことで快諾しました。しばらくすると前内様も連れて行ってくれと言っておられるとのことで、義理の息子が7人乗りの車を持っているので即OKしました。
それからどこで聞いたのか俺も私もと多くの方が来られ、結局、8夫婦、男性4人の計20名に膨れあがりました。これは私の手に負えない事なのでバンクーバー支部の川端雅章様に相談すると「バンクーバーに連れてきてくれれば後は私が案内する」と言うことになりまた。
彼はバードウォッチングの大家でNHKのカナダの自然を扱う番組には名前を連ねる人です。彼はAKトラベルと言う旅行会社を経営しています。
それから彼と打ち合わせをして旅行日程を作りました。
普通の旅行社のスケジュールにないような所を入れてほしいと要望を出しました。参加する20名に聞いて見ますと、海外旅行の経験者は6名、それで、残り14名の人に海外旅行を楽しんでもらうための説明会を2度持ちました。
以下カナダでの主要行事のみ認めます。
関学同窓会バンクーバー支部との交流会、ここではゴードン門田支部長を筆頭に15名の方が参加してくれました。お会いすると奇しくも50年ぶりに会えたという人が出て来て、涙を流しての再会もありました。他に二組の思わぬ再会もありました。
フイシャマンズウオーフと言う所に明治時代に日本人が建てた鮭の缶詰工場があり、今は博物館になっています。ここの機械類に前内様は興味を持たれ、説明人に質問をしておられました。
先住民(カナダインデアン)の集会場、建物は非常に大きく床は土間になっており、ここで老若男女がうち和太鼓のような太鼓の演奏に合わせ踊りを披露してくれました。
ここでいただいた食事は鮭を主体にした焼き飯のようなもので味もそこそこ良かったです。使っているうち和太鼓,前内さんと中島様がわけてもらったようです。
鮭の遡上の現場、実に多くの鮭が遡上している様はとてもは迫力がありました。原生林へのトレイル、倒れた古木に新しい別の木が生え始めている木とか珍しい草葉を教えてくれました。
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奥様方も笑顔で楽しさ満喫! |
先住民の踊りを見学 |
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楽しい観光地巡り |
娘の家の案内
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娘宅の裏庭で楽しいパーティーの一コマ |
折角カナダに来たのだからカナダ人の住む家を見てもらおうとバスで閑静な住宅地にある娘の家の中を見てもらいました。その後広い芝生の裏庭で娘がビアパーティーを開いてくれました、皆さん美味しそうに飲んで楽しんでくださり娘は喜んでいました。
帰国後前内さんは海外旅行に付き物の写真交換会を「つきの井」で開催してくださいました。「森本夫妻には大変お世話になった」ということで招待して下さり、家内ともどもこの上ない喜びに浸りました。
ありがとうございました。
この旅行に参加してくださった方々は海外旅行はこんなにも楽しいものかと言われ、当支部はその後2年に1回、海外旅行をする事になりました。
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数々の楽しい思い出を胸に帰国の途に。右から6人目が故前内氏 |