Seeing is believing
S40年 経済学部卒 吉田逸史
新型コロナウイルスで変わった生活を披露して欲しいとの依頼がありました。今の時期、私たちの年代では巣ごもりをしている人は多いようです。私は大阪での飲み会や高槻支部での交流等はなくなりましたが、足腰の筋力を低下させないために運動もいつもの通り行い、ゴルフも春からクラブの競技会に参加していて、この夏の酷暑にはまいりましたが、日常生活で特に変わったと感じていませんでした。依頼を受けてその時、思いついたのはサラリーマン生活の終りかけから10数年で50数カ国回った海外旅行でした。登山が好きだったので、どうしても外国の雄大な景色に目を奪われましたので、それを写真も交えて書いてみようと。

きっかけは60数歳の時に、妻が英国から帰ってきて開口一番「Seeing is believing.」と言うので一度海外旅行をしてみようという気になり、妻の誘いに乗って10数年間で50数カ国回ることになりました。その中で、記憶に残る旅行では、島國の日本に住んでいると味わうことのできない風景に出会いました。

まず、あげられるのは北欧4カ国で見た、フィヨルドの自然の雄大さです。行きたいと思ったのはニュージランドのフィヨルドを見た時に一緒に行った人が「ノルウエーに比べると小さいよ」と聞いたことでした。ノルウエーのフィヨルドは海岸から150q(高槻から紀伊半島先端の串本までの距離)奥地に海があり、クルーズ船が出入りしている景色は絶景でした。ここでの夏至を迎えた夜の大騒ぎには閉口しました。

標高数百メートルフィヨルド

また大陸の雄大さを感じたのは、アメリカ合衆国西部の大陸とオーストラリアのエアーズロック、アフリカモロッコのサハラ砂漠を見るためアトラス山脈を越えてたどり着いた時でした。
アメリカ合衆国西部の大陸はデスバレーとアーチーズ国立公園が印象に残っています。デスバレーの「バッドウオーター」は海抜下86メートルにある塩湖で、今年は8月16日に54.4℃を記録していますが、1916年には「56.7℃」を記録していて世界の最高気温記録のようです。また、アーチーズ国立公園は名の通り岩のアーチがたくさんあって、その広さは東京都の半分です。また、この旅行では、添乗員から1日4gの水を飲むように言われましたが、怠った参加者は旅行の半分でダウンするという悲劇に見舞われました。この旅行はトラックを改造したバスで、3,800キロメートル走っていました。また、コロラド州の2週間の旅行で出会った日本人はたった1人にはアメリカの広さを感じました。

USAデスバレー

USAモニュメントバレー

USAアーチーズ国立公園 オーストラリアエアーズロック

オーストラリアのエアーズロックは原住民の信仰の場所で、最近登山禁止となりましたが、私たちは登山条件をクリアして上りましたが、風が強かったことが印象に残っています。

アフリカモロッコのサハラ砂漠での2日間の滞在も記憶に残るものでした。
アラスカの氷河も地球温暖化で後退していき、将来見られなくなる景色かも知れません。

サハラ砂漠夕日に照らされた砂漠

サハラ砂漠朝日に照らされたホテル

アラスカ氷河 アイスランドの地溝帯

アイスランドの地溝帯も驚きでした。写真の右側は北米プレートで、左側はユーラシアプレートとなっていて、年々この溝が広くなっているそうです。この北米プレートの動きが日本の東日本大震災を引き起こしていることを考えると地球の大きさが実感できました。

このように海外旅行をすることで、島国の日本では無い景色を見ることができましたが、その他に高槻・島本支部が主催した旅行も楽しいものでした。KGグリークラブOBの集まりの新月会の皆さんとハンガリーからクロアチアとグルークラブ愛唱歌のUBOJ(ウボイ)の里を巡る旅行で、新月会の皆さんには至る所で歌っていただきました。これは支部ニュースで旅行記にも書いていますが、「音楽は世界共通の言葉」を実際に感じたものでした。

クロアチア集合写真1

クロアチア集合写真2

新月会合唱 クロアチアドブロブニク集合写真3

その後のKG・OBの経営する旅行社でアフリカ・タンザニアに支部の8人で行きました。アフリカという日本から離れた地で働いているガイドさんにも恵まれて、民族音楽を聴いたり、自然公園で野生動物を見たりして楽しいものでした。イスラム教の断食明けの大騒ぎにも出会い、宗教が生活に根ざした文化にも接することができました。

タンザニア、バオバブの木を背に

タンザニア.CHIBITE

自然公園のキリン

自然公園の象

クワヘリ、旅の最後の夕食会
現地でオーダーメイドしたシャツを着て最後の晩餐会です

以上とりとめも無い旅行記を書きました。旅行を通じて見聞を広めるとともに、世界のいろんな風景を通して、その國の文化を知ったことを思い出にできてうれしく思っています。



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